■マンハッタン
海外投資家の動きが活発なマンハッタン
全米でサブプライムローン問題が深刻化する中、ニューヨークメトロポリタン地域では2007年は1年を通してサブプライムによる価格下落という直接的な影響は見られず、マンハッタン、郊外とも安定に推移しました。マンハッタンでは第4四半期、平均価格は前四半期比+5.1%、中間価格は-1.7%、前年比では平均価格は+17.6%、中間価格は+6.4%という結果に終わりました。特に顕著な動きとしては、ドル安による海外投資家の動きが活発で全体の売買の約30%を占めるに至っていること、2006年後半より販売が始まったプラザなどの超高級コンドのクロージングが2007年後半より相次いで始まり、それによって平均価格が押し上げられていることなどが挙げられます。2008年年明けより、サブプライムによる大手金融機関の損失が相次いで表面化したため、景気減速に対する懸念からウォールストリートに勤める買い手候補を中心に様子見、買い控えの状況が見られる一方、50万ドル前後のスタジオや70万ドル前後の1ベッドルームなど実需の支えるマーケットは季節要因や住宅低金利の影響もあり年明けから活発な動き見せ、現在はミックスメッセージが伝わるマーケットとなっています。
マンハッタンの賃貸市場は2007年は1年を通して需要が供給を上回り、家賃は前年比7〜8%上昇し、空室率は1%を切る低い水準を維持しました。2008年年明けより金融業界の雇用縮小を受けて賃貸市場は若干緩和されつつあります。
■郊外
郊外市場は安定に推移
ニューヨーク郊外の売買市場もサブプライムの影響はほとんど見られず、取引件数が2004年、2005年に比べて約15%減少したものの、一戸建の平均価格は前年比2.3%、中間価格は0.7%上昇し、価格は高値を保っています。具体的な動きとしては初めて家を購入する人の動きは活発で需要は堅調ですが、大型物件は売却に時間が掛かり弱含みに移行しています。2008年は年明けから売り手、買い手とも様子見の感があり、慎重な出だしです。
ニューヨーク郊外の賃貸市場は、マンハッタン同様、需要が供給を上回り、2007年、家賃は前年比1〜3%上昇しました。
2007年後半はやや需要が下回った結果、需給のバランスが保てましたが、家賃は高止まりしています。