■マンハッタン
マンハッタンの第2四半期不動産売買市場は、第1四半期に引き続き、堅調に推移しました。最も注目すべきは取引件数で、前年同四半期に比べ2倍以上にあたる3,939件を記録しました。価格の上昇はこれまでの2桁上昇から比べると緩やかな右肩上がりとなり、中間価格は前年比+1.7%、前四半期比+7.2%で$895,000となっています。中間価格をタイプ別に見ると、コープが$695,000 コンドが$1,040,000, ロフトが$1,650,000となり、築年数が浅く、フレクシブルに賃貸や売買が可能なコンドやロフトに人気が集中しています。アメリカ人の売買に加え、ユーロ高によるヨーロッパからの投資が依然として活発です。今後はこれまでには住宅地と考えられていなかったヘルズキッチン、ミートパキンングエリア、ハーレムなどの開発が予定されています。新築物件、特にハーレムの新築物件は長期に渡る固定資産税の優遇措置を受けているためファーストタイムバイヤーには魅力的です。
■郊外
ニューヨーク郊外の売買市場はマンハッタンに比べてやや落ち着いた状況が見られます。一戸建の動きを見ますと中間価格は前年度比-2.1%、取引件数は+1.3%、在庫は11%減少しています。価格帯が60万ドル〜80万ドルで良いロケーション、改装済みの物件は非常に動きが早く、高額物件、商品化されていない物件との間に大きな落差が見られます。一方、2ファミリーハウスの取引件数が前年度比-32.9%と大幅に落ちています。これはサブプライムローンなどの影響で、自宅使用以外のローンがとれにくくなり投資家の動きが鈍くなっていることが考えられます。ただ、郊外は実需の支える比率が圧倒的に大きいため、今後も安定した動きをすると考えられます。