Upper West Side

アッパーウェストサイドは、セントラルパークの西側、ハドソンリバーとの間の59丁目から50ブロックほど北へ渡るエリア。Pre-War（プリウォー）と言われる、戦前に建てられたブラウン・ストーンの街並みと街路樹が美しい閑静な住宅街が広がる。南北に走るアムステルダム・アベニュー、コロンバス・アベニューを中心にお洒落なレストランやカフェが立ち並び、メトロポリタン歌劇場のあるリンカーン・センター、ジュリアード音楽院、アメリカ自然史博物館等がある文化的なエリア。 スーパーやデリが充実しているため、日常の買い物がしやすい他、地下鉄とバスの路線が多く移動も便利。さらに学校区が良いことから、学齢期のお子様のいる家庭に人気が高い。部屋の向きによってはハドソン川やセントラルパークの眺めも楽しめるが、賃貸物件が少ないため家賃は高めで、良い物件は競争率が高い傾向にある。川沿いの高級アパートは、リバービューの楽しめる住まいとして根強い人気を誇る。

Upper East Side

アッパーイーストサイドは、セントラルパークの東側、イースト・リバーとの間の59丁目から96丁目までのエリア。古くからの高級住宅街で、美術館や伝統のある私立学校が数多くある。どの公立校のレベルも高く、勉学ばかりでなく芸術系の教育にも力を入れていることから、人気のエリアとなっている。スーパーマーケットやレストラン、バー等も充実している。 世界３大美術館のひとつ、メトロポリタン美術館がある他、マディソン・アベニューの57丁目から76丁目あたりにかけては、有名ブランドの本店やブティック、レストランなどが並ぶ高級ファッション・ストリートとなっている。5番街からパークアベニューにかけては先祖代々続く富裕層の邸宅が並ぶ。エリア全体としてはコンドミニアムが多いが、レキシントン・アベニューから東側には賃貸ビルもある。近年地下鉄Qラインが開通したことから、通勤・通学の利便性が高まり、居住地としての人気が更に高まっている。

Midtown West

ミッドタウン・ウェストは、8番街の西側、34丁目から59丁目までのエリアを指す。新築高層アパートの完成などにより安全性が高まり、近年注目すべきエリアに変貌を遂げた。ブロードウェイにほど近く、シアター、美術館、映画館などアフター5を楽しめる娯楽施設が豊富。日系企業のオフィスの西への移動に伴い、オフィスへ徒歩圏内の居住エリアとして人気が高まっている。スーパーマーケットやコンビニもあり、生活がしやすい環境でもある。 ヘルズキッチンと呼ばれる9番街を中心とした42丁目から50丁目界隈は、お洒落なカフェやバー、多国籍のレストランが軒を連ねている。どこか下町のような雰囲気も漂い、ミッドタウンに位置しながら低層の建物が多いため、開放感が感じられる。

Midtown East

ミッドタウン・イーストは5番街の東側、42丁目から59丁目までのエリアを指す。ニューヨークの玄関、グランド・セントラル駅がある他、国連本部が近くにあり、外交官が多く住んでいる。 部屋からの眺め、部屋の広さ、フィットネス・クラブ等の共有施設が充実した物件が多く、ミッドタウンのオフィスが徒歩圏内であることや、レストラン、スーパー、美容院、書店等のあらゆる日系ショップが充実していることから、日系企業駐在員の居住エリアとして人気が高い。 ミッドタウン・イーストの南の区域はマレーヒルと呼ばれ、高級住宅街を形成していた19世紀当時のブラウンストーンの家並みが残っている。 40丁目から 50丁目付近は気軽に入れる和食レストランが多く集まり「単身赴任のメッカ」的ロケーションになっている。

Chelsea

トライベッカやソーホーなど芸術家が多く住む地域の家賃が高騰したため、その北にあるチェルシーに芸術家が移り住みはじめたのがきっかけで、新たな住宅地として注目された地域。様々なジャンルのレストラン、アートスタジオが軒を連ね、ニューヨークを代表する芸術の中心地。 2014年に全面開園したハイライン（廃線となった電車の高架橋を利用した公園）では、年間を通して無料のガイドツアーが開催されている他、夏には様々なイベントが行われ、夕日スポットとしても知られている。 ちょっとおしゃれなニューヨークライフを楽しみたい若者に人気のあるエリア。特に新たに建てられた賃貸アパートはキッチンも最新式のものを備えている。再開発が進み、住民の所得格差が大きいのが特徴的。 家賃相場は、マンハッタン内でも特に高い。地下鉄も多く走っており、ニュージャージーのニューアーク市へつながるパストレイン、34丁目ペンステーションも至近で交通の利便性にも優れている。

Tribeca

キャナルストリートの南側の三角地帯（Triangle Below Canal）という意味のトライベッカは、もともとは倉庫街で何もなかったところに｢NOBU｣等、有名レストランがいくつも進出したことにより急激に人気が高まり、価格が高騰した。倉庫を改造したロフトをアトリエやスタジオと兼ねて住んでいるアーティストや有名人も多い。 ミッドタウンの喧騒から離れ、比較的静かに暮らすことができるエリア。交通の便、学校区共に良いことから、駐在員家庭に人気。近くにはミッドタウンまで続くハドソン・リバー・パークがあり、川沿いをサイクリング、ランニングをしにニューヨーカーが訪れる。平均所得が高く、市内でも最も高級な地域の一つとなっている。ミッドタウンまで地下鉄で15分程度。

Gramercy Park

グラマシーパークは、古くから閑静な住宅街として大変人気のあるエリア。数多くの有名人や政治家、ビジネスマン、アーティストらが、そのロケーションと洗礼された雰囲気を好んで住んでいる。 美しい街路樹の中、19世紀に建てられたタウンハウスや、高級アパート、お洒落なレストラン、そしてこのエリアの住人しか入れないというプライベート・ガーデン（グラマシーパーク）があり、独特の雰囲気のある一角となっている。多くの住民が美しく手入れされた植物を窓や階段に飾り、まさにグラマシーパークという名前にふさわしい景観を作り出している。近くに観光名所がないため、ミッドタウンに近いながらも落ち着いた雰囲気を味わえる。 ミッドタウンやダウンタウンに出やすく、生活利便性が良い一方、外国人に対する入居審査が厳しく、家賃相場も高い。 ドアマン付きの高級アパートやタウンハウスが多くみられる。

East Village

マンハッタン南西部、グリニッジ・ビレッジの東からイースト川に至る、ハウストン・ストリートから14丁目の間の地域。様々な文化が入混じり、アーティストや学生に人気。個性的なカフェやバー、美味しいレストラン、アンティーク家具や古着屋などが立ち並び、ナイトライフや様々なサブカルチャーが楽しめるほか、日系のスーパーや居酒屋、ラーメン屋も多い地域。オフ・ブロードウェイ・ショーのSTOMPやBlue Manの劇場などもある。 特にイーストビレッジの東側は、戦前に建てられたアパートが多く、ドアマンがいる高級アパートや高層マンションはほとんど無い。マンハッタンの中では、古い物件が多いため家賃は手頃だが、安全性を考え、屋上の出入り口の施錠や、非常階段に面した窓には内側から防犯用ゲートが設置されているかなど、防犯チェックは必須。

Greenwich Village

グリニッジビレッジは、ワシントンスクエア・パークの西側に位置し、緑が豊かで、石畳の街並みが美しい地域。映画学科で有名な New York Universityや、ジャズクラブで知られるVillage VanguardやBlue Noteなどがあるため、アーティストや学生など、自由な雰囲気を求める人たちに親しまれている。なかでも 9th Streetと 12nd Street、6th Avenue と Broadway（ブロードウエイ）に囲まれた地域は｢プライム・ビレッジ｣と呼ばれ、古くからのタウンハウスが立ち並び、きわめて人気の高い地域となっている。 一般的にニューヨーカーが「ビレッジ」という時は、このグリニッジビレッジを指している。ユニオンスクエアやミッドタウンをはじめ、ウェストビレッジやソーホー等ダウンタウンの他の地域にも簡単にアクセスできるロケーションに位置している。ワシントン・スクエア・パークを中心に多くの人が集まり、活気に溢れた地域。家賃相場はチェルシーと同等、または少し高い。

Battery Park City

バッテリーパークシティは、ニューヨーク市マンハッタン島南端の西側に位置する92エーカー（37ヘクタール）の計画的に開発されたコミュニティーで、主に住宅地として知られている。ロウワー・マンハッタンで働く職住接近志向の人にはうってつけのエリア。 ハドソン川沿いの公園から見える、自由の女神、エリス島等、ニュージャージーなどの眺めが美しく、緑色のユニフォームを着たオフィサーが常に巡回をおこたらない安全で閑静な住宅街となっている。住人たちの｢コミュニティ意識｣もしっかりしており、連帯感が強く、公立学校のレベルが高いのも特徴。マンハッタン市内にありながら、川沿いの公園が多く広がっているため家族連れに人気。 大型のコンドミニアムや賃貸アパートが立ち並び、多くの建物の築年数が浅いため、新築物件好きの人向きと言える。家賃相場は、家賃の高いマンハッタンにおいては平均的。

Roosevelt Island

ルーズベルト・アイランドは、イーストリバーの中に位置する細長い小さな島。マンハッタンとクイーンズの間に位置し、島からは、マンハッタンの摩天楼が一望できる。この近さでありながら、このルーズベルト・アイランドでは、ニューヨークにいることさえ忘れてしまうほど、ゆったりとした時間が流れている。マンハッタンまでは、地下鉄のFラインで1駅で、島内を巡回する無料シャトルバスサービスがあり、とても便利。マンハッタンとルーズベルト島をつなぐ赤いトラムウェイは、観光客にも人気。 島内には、子供向けのプレイグラウンドをはじめ、野球場、サッカー場,　バーベキュー場、ドッグランなどの公園が随所にあり、島の南側には、イスラエル工科大学とコーネル大学の新キャンパス、コーネルテックが広がる。週末には、各種のスポーツチームを通じて住民同士の交流があったりと、家族で住むのにも魅力的なエリア。 地下鉄駅周辺のメインストリートには築浅のコンドミニアムが多く、マンハッタンよりはやや低めの家賃であることから、注目度が高まっている。桜の名所としても有名で、春には川沿いから摩天楼を彩る桜を堪能できる穴場スポットでもある。

Long Island City

ロングアイランドシティは、頭文字をとって、通称LICと呼ばれ、マンハッタンのなかでも近年開発が著しく進むエリアの一つ。 地下鉄7番線が通るVernon Blvd-Jackson Av（バーノンブールバード・ジャクソンアベニュー）、及びCort Square（コートスクエア）駅周辺の地域を指す。以前は 工業地域のイメージが強かったロングアイランドシティだが、1996年頃から 家賃の値ごろ感とマンハッタンから近いという利便性に目を付けた人々が移住しはじめた。ミッドタウンからクイーンズ・ボロー・ブリッジを渡ってすぐの場所にあり、川沿いからはマンハッタンの景色を一望できる。 今ではイーストリバー沿いに高級アパートやコンドミニアムが立ち並び、それに伴いスーパーやレストラン、学校なども続々とできている。グランドセントラル駅や、ハドソンヤーズまで7番線で一本、ミッドタウンまで地下鉄で10分ほどの距離のため、マンハッタンへ通勤・通学する会社員をはじめ、学生や家族にも人気のエリア。

Astoria

アストリアは、クイーンズの北西、マンハッタンからイーストリバーを挟んで東に位置し、交通の便や治安の良さから人気のあるエリア。美味しいギリシア料理レストランや魚屋が多く、マンハッタンから足を延ばして来る人も多くいる。 アストリアは最近、第二のウィリアムズバーグとも言われるくらい発展が目覚ましく、特にN, W, R, M線付近はレストランやバーが立ち並び、賑やかな繁華街となっている。ブロードウェイ駅付近には日本食スーパーマーケットがあるため、仕事帰りに買い物ができて便利。 駅周辺には、築年数の古い物件が多い。新築や築浅物件もあるが、供給が少ないため、空室が出てもすぐに埋まってしまう。一方で、イーストリバー沿いでは「アストリア・コーブ（Astoria Cove）」と呼ばれる大規模開発プロジェクトが進行中で、多くの住宅をはじめ、学校、商業施設、公園などが建設されている。現在家賃が上昇中のエリアでもある。少し駅から距離があるものの、シャトルバスが出ているので便利に生活できる。

Forest Hills

フォレストヒルズは、マンハッタンからイーストリバーを超えて東のクイーンズ地区にあるエリア。緑の木立が美しく、ヨーロッパ風の閑静な高級住宅街と、レストランやお店が軒を連ねる目抜き通りがきれいに調和している。週末にはフラッシング・メドウ公園や、テニスのUSオープンの会場、メジャーリーグ、メッツのスタジアム等が近くにあるため、アウトドアライフも大いに楽しめる。 同じ家賃でも、部屋の広さはマンハッタンに比べてひと回り大きい物件が借りられるが、賃貸物件の数は少なめ。治安が良く、現地の公立学校の教育レベルが高いことでも有名で、小さなお子様連れの家族が多く住んでいる。交通の便も良く、マンハッタンのミッドタウンまでは地下鉄の急行で 20分程度。クイーンズ内にあるJFK空港やラガーディア空港もタクシーで 15分程度と近いので、出張の多いビジネスマンや空港勤務の方にも便利なエリアと言える。

Down Town Brooklyn

ダウンタウン・ブルックリンは、ブルックリン地区の北西部に位置し、マンハッタンとブルックリンを繋ぐブルックリン・ブリッジに隣接している。交通の便は良く、路面バスに地下鉄路線が複数走っており、地下鉄でマンハッタンのミッドタウンまで約20分の距離。趣のある歴史的建造物や文化的施設がある一方、高層アパートやオフィスビル、ショッピングモールの建設が相次ぎ、今注目を集めている地区の一つ。再開発により、新築・築浅物件が増えているが、中途解約可能な物件はまだ少ないのが現状。街にはレストラン、ショップ、映画館などの商業施設が多くあり活気に溢れているほか、スーパー、コンビニ、銀行などが充実しており、生活するのに便利なエリアといえる。

Williamsburg

ウィリアムズバーグは、マンハッタンのイーストビレッジからイーストリバーを挟んだ対岸に位置する、ブルックリン屈指の人気エリア。1970年代、アーティストを中心に空き倉庫等をスタジオに利用し始めたことから徐々に人気が高まり、2000年代後半から一気に栄えた。お洒落なレストランやお店が多く、観光スポットとしても有名。 マンハッタンのユニオンスクエア駅まで地下鉄Lラインで約20分、または隣接するウィリアムズバーグ・ブリッジを徒歩や自転車で渡り、マンハッタンのローワー・イーストサイドに行くこともできる。多くの人を惹きつける人気エリアのため、家賃はブルックリンの中で最も高く、マンハッタンと同等かそれ以上となっている。マンハッタンを臨むウォーターフロントには築浅のコンドミニアムが建ち並び、ドアマン付きの高級アパートも多くある。ただし、中途解約可能な物件はまだ数件といった状況。 昔ながらの趣のあるビルも多く、緑豊かでゆったりした街並みも残っている。イーストリバー沿いの公園、ドミノパークではピクニックや、お散歩、日光浴、マンハッタンの絶景などが楽しめる。

Park Slope

パークスロープは、緑豊かなブルックリン最大の公園、プロスペクト・パークの西側に広がるエリア。戦前に建てられた趣のあるブラウン・ストーンの家々と並木道が景色を織りなす閑静な住宅街で、マンハッタンのミッドタウンまで地下鉄で約40分の距離にある。 最近は賃貸物件・購入物件共に価格が上昇している。レベルの高い公立学校やデイケアが多く、歩道が整備されており、ファミリー・フレンドリーな街であるため、幼児から学齢期のお子様がいるファミリー層を中心に人気。お洒落なカフェやブティックなどがたくさんあり、散歩するのも楽しい街。近年注目されている4thアベニュー沿いや南側のエリアには、新築物件を中心に近代的な建物が並んでいる。大型店舗のホールフーズがあり、買い物も便利。